4.美しきゼラセ
海の中に入ると、エクセルテグはドンビュッテルの屋敷にたどり着いた。
中にはドンビュッテルの美しき子どもたちがいたが、暗い顔をしている。
聞くと娘の一人が果樹園で矢を撃たれて半死半生だという。彼らはそれを憎み、犯人は互いに殺し合えばいいと呪った。同時に娘の命を救ってくれた男を妻にしようとも言った。
エクセルテグはすべてを打ち明け、ドンビュッテルの子らは羽を元の場所に戻すことで娘は助かるだろうと喜んだ。
かくしてその娘ゼラセはエクセルテグと結婚し、愛し合った。
→5.エクセルとエクセルテグの死へ
ゼラセは今後メインキャラクターとなるウリュズメク、ヘミュツ、サタナ、ソスラン、バトラズの祖先であり、彼らは皆海の神の血を引いている一族ということになります。(シュルドンも別の海の神であるガタカがゼラセを襲ってできた子供、という話も残ります)彼女やサタナは登場人物でありますが、グレートマザー的な性質が強い女性と言えます。
ドンビュッテルは海の神として知られる神性であり、多くの場合ナルトの守護者として働きます。名前の由来は聖人であり漁師であるペテロの影響があるのではないかとされます。その性質はポセイドンにも親しいところがあり、彼と同じく美しき息子・娘たちを多く家族に持ちます。